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子育てが大変なのは子どもが小さいうちだけ?(1) 手が離れたらラクになる?


 

 

キャリア講座の最後に、育休中の0歳児のママさんから、仕事と家庭の両立について、こんな質問をいただきました。

 

「子どもが小さいうちだけがんばればいいんですよね?手がかからなくなれば誰でもラクになりますか?」

 

当時、息子が小6の私が「私もワンオペでしたが、今は自由ですよ。」に対しての質問です。

 

「誰もがそうではないと思います。」私はNOと答えました。 

 

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確かに少しずつ子どもが自分でできることが増えてくれば、手があいてくるのはその通りです。

子どもが赤ちゃんと小学生を比べたら、お母さんが家事や自分のことをできる時間は増えます。

 

でもそれ以降、子どもの成長と共にお母さんの時間はどんどん増えるかというと、2つの理由から違うと思っています。

 

 

一つ目は子育てについて。いわゆる子どものお世話と言われることは減りますが、親として対応しなければいけないことはなかなか減りません。

保育園、幼稚園までは、持ち物を用意したり、先生と話したり、直接手を出すことができますが、

小学校、学童に行くようになると、全て間接的にサポートをすることになるので、自分でやるより余計に時間を取られると良く聞きます。

 

小学生になった途端に、宿題をサクサクとやり、忘れ物もしない、学校で言われた通りの生活をし、

「これ必要だから買っといてね」と親に指示してくれるような、完璧な子どもだらけなはずがありませんよね。

(これを子どもに期待しちゃっていませんか?)

 

ケガや急な発熱、お友だちとのトラブル、先生からの呼び出しなど、保護者の出番はたくさんあるし、

 

何より、子どもと話すとか悩みを聴くなどのコミュニケーションを取る時間はなくしてはいけないと思います。

 

子どものために手を動かす時間は減っても、子どもと関わる時間は確保しておきたいですね。

 

それから、小学校、中学校、高校と子どもの行動範囲が広くなるにつれ、一緒に動かなくてはいけない範囲も広がります。

毎週、車で習い事の送迎をしているとか、中学校の部活動の遠征の送迎で土日が終わるとか、高校受験する学校の説明会に何校も一緒に行くとか、

子どもが出かけた先の遠方に行かなくてはいけなくなったとか、くるくる忙しくしているお母さんはたくさんいます。

 

成人年齢が20歳から18歳になりますが、少なくとも成人するまでは、子育てにかかる時間は質が変わるだけで減ることはなく、減らしてはいけないのかなと思います。

 

そしてもう1つは、家庭内のこと、家事についてです。 

 

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両立キャリアスクール 田頭あやこ