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出産直後の最悪ワンオペ育児(1) 私が追い込まれた環境


 

 

私は妊娠中に体調を崩し、子どもを守りたい一心で全ての仕事を辞め、憧れていた専業主婦になりました。

 

出産するまでは仕事中心の生活で、自分のことだけしか考えていませんでした。 

仕事だけでも24時間じゃ足りないこともあったので、母親と仕事を両立できるなんて全く思えず、子育てに専念したかったのは必然だったと思います。

 

しかし出産をして母親になった瞬間、自分のやりたいことは何もできない。私には一切の自由がなくなったと思いました。

 

息をしているかどうか分からないくらいの小さな寝息を確かめては、死んじゃったらどうしようと緊張感が途切れることはなく、

置くと泣く、抱っこしないと寝ない、寝てもすぐ起きて泣く。泣かずに寝転んでいることがほとんどなかった睡眠時間の短い息子でした。

おなかの上に息子をうつぶせにして、自分もソファでうとうとする毎日。家事もできないし、寝てもいられない。

 

息子が泣いていることが不安で仕方なく、どうしたらいいか分からず、息子と一緒に声をあげて良く泣いていました。

どうしようもなく過敏な上に要領の悪い、母親1年生だったと思います・・。

 

でもなぜ私がこんなに追い込まれてしまったかといえば、その環境だったのではないかと思っています。

 

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出産には立ち会ってくれた夫でしたが、出産前後、海外出張を繰り返していました。3週間おきの土日に帰ってきてまたいなくなる。

そして出産したのは11月。たまたま数名から言われた「冬はインフルエンザが怖いから外に出さない方がいい」という言葉を真に受け、

できるだけ外にも出ずに2人で家にこもっていました。

 

親、妹、弟、親戚などの身内は?というと、仕事をしていない人がいなかったので、

数日にわたり家事を手伝ってくれることはなく、たまに誰かが来てくれるのが本当にありがたかったことは忘れられません。

 

今思えばもっともやっちゃいけない、話し相手のいないこもりっきりの24時間ワンオペ育児の典型で、私の精神状態は最悪でした。 

 

少しずつ外に出るようになり、子ども同士の生まれた日の近いママ友ができ、「○○ちゃん、かわいいねー」という会話をするようになりましたが、

子どもがかわいい、子育てが楽しいなんて、みんな嘘をついていると思っていたほどです。

 

 

こんなワンオペ育児を何としかしたいと思った私なのですが、この後ますます追い込まれていくことになりました。

 

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両立キャリアスクール 田頭あやこ