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親ならPTA活動は当たり前?同じことを同じだけするのは平等?


 

 

今年度のPTA役員になりました。保育園で1回と、小学校は1年生の時、次の年に学童、それ以来なのでかなりお久しぶりです。

私の周囲には、毎年PTA役員さんがとても多くて、いつもお世話になってます。とずっと頭が下がる思いだったんですね。

 

クラスの役員決めの時に、誰もいないのでくじ引きにとなったところで、そんな思いから学級委員に手を挙げました。

そこにいなかった方もくじ引きの対象者なわけなんで、どうしてもやりたくない方に当たってしまったら。という気持ちもあって。

学年の学級委員が集まり学年長を決める時にも、じゃんけんで負けた人がとなったので、じゃあやりますよ。と学年長をすることに。

 

その立場になってみれば、他の保護者の方や先生とも話ができるし、学校のことがいろいろ分かるようになるので、

息子との学校の話がスムーズだったり、いいことづくしだとは思うんですけどね。

 

 

でも逆に「子どものためなんだから、PTA活動をすることは当たり前でしょ。」と言われてしまうことには違和感があります。

かつては、地域の子どもたちのために活動できる場は、PTA以外にはとても少なかったのではないかと思うので「PTA活動=親なら当たり前」だったのかも知れません。

 

しかし今や、子育て支援などの地域ボランティア、地域活動、社会活動の選択肢はたくさんあります。子どもたちに対する愛情表現の仕方もそれぞれ。

人は誰でも、得手不得手があるし、興味、関心も違うので、くじ引きやじゃんけんでやりたくない人に役員を強制しても、いいことは何もないと思うんですよね。

 

 

かつての「PTA活動=親なら当たり前」そして「みんなが平等に」という考え方が「子ども1人につき必ず1回は役員をやらなければいけない」という規定として残っていて、

くじ引きやじゃんけんで、やりたくない人も役員をやらざるを得ない。そして、そんな人はますますPTAに対していい印象を持たない。

PTAの会員であることを辞退する保護者の方も増えていると聞きます。

 

働く女性が増え、ライフスタイルもさまざま、個人や家庭の事情もいろいろある中で、過去の規定のまま運営することが果たして平等なのか。

社会が変化している中で、平等の定義は難しいなとつくづく感じますが、同じことを同じ回数やることは平等ではないと思っています。

 

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両立キャリアスクール 田頭あやこ