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ママ友に家庭のことを話せない2つの理由(2)


 

 

【家庭のことは女性がやって当たり前?】

 

ママ友に家庭のことを話せない理由の2つ目は、家庭生活をちゃんとしなければならないのは妻や母親の役目だと思われているということです。

 

赤ちゃんは自分のことを自分ではできないので、髪型も服装も親が決めているのは当然のことですよね。

しかしこれが子どもがいくつになってもそう思われてしまう。

 

息子の保育園にお迎えに行ったら、先生に「今日の息子くん、おもしろい恰好してますね」と言われたことがあります。

確かに、Tシャツが横じまのボーダー、下のズボンが縦じまのストライプだったので、おもしろい恰好でした(笑)。

でも、私が決めたわけではなく、息子が自分で着た服装で、選んでそうしたというよりは、着られれば何でも気にしない息子です。

当時の私は「先生は私に服のセンスがないと言ってる?」と勘繰ったものです。

 

こういうことは息子が小学生になってもありました。

4年生の時に、連絡帳に「筆箱の鉛筆が小さくなっているのでみてあげてください。」とあり、

続けて「筆箱を開けてとても悲しそうな顔をしていました。」とも書いてありました。

 

息子の筆箱を開けてみると、握れないくらいの5本の小さな鉛筆がコロコロと転がっていました。

息子に「これじゃ、ノート書けないねー(苦笑)。悲しかったの?」と聞くと、「いや、ぜんぜん。鉛筆変えるの忘れてただけ(苦笑)。」と返ってきました。

 

これが我が家の事実です。この時にも「先生からはダメな親に見えてるかな?」と勘繰ったものです。

 

子どもの髪型や服装、言動、よくあるのは忘れ物が多いなどに対して、周囲が親を評価してしまうこと。

そして、お母さん自身が自分が責めらているように感じてしまうこと。まだまだありますよね。

 

これが夫のことだとどうでしょうか。夫は大人なので、本来自分のことは自分でできるはずなのですが、

「内助の功」と言われたように、夫の生活を管理するのは妻という考えも残っています。

 

「家事や育児、家庭のことは全部私がやらなきゃいけないの?」とか「なんで夫は手伝ってくれないの?」と疑問があっても、

夫や子ども、家族の生活の全ては女性がやらなければいけないと思っていると、家庭生活のことはなかなか話せません。

 

家庭のことを自分がしなければならないのは当たり前のことで「みんな」そうしてるはず。

そしてそれができないことは自分の問題と思ってしまうからです。

 

応援セミナーを受講された方に「家庭のことをするのは母親だと思われている社会を変えてください」と言われたことがあります。

この「男性は仕事、女性は家庭を守る」という考え方を「性別役割分業意識」と言います。

こう思っている人は男女を問わずどんどん減っていますがまだまだですね。

 

私たちはまずは家庭内からそんな社会を変えていきたいと願っています。

家庭内のもやもやがあれば、ぜひ私たちにお聴かせくださいね。

 

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両立キャリアスクール 田頭あやこ