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子育てが大変なのは子どもが小さいうちだけ?(4) 子育て期に作られる家庭のカタチ


 

 

子どもが小学生以上、中学生、高校生・・子どもがいくつになっても、家庭内でイライラしてしまうという悩みを持つお母さんに共通することは、

夫が家事、育児をしてくれない、夫が自分のことを自分でしてくれないということです。

 

子どもに対してはお手伝いをしてもらったり、将来のために自分のことを自分でできるようにと考えているお母さんが増えているにも関わらず、

夫は家事ができない。夫はこういう人なんで仕方ない。1人でがんばればいいとあきらめてしまっていませんか?

 

地域活動でご一緒している定年退職後の男性が、こんなことをおっしゃっていました。

「今まで子どものことも家のことも、全部任せきりで申し訳なかったと思って、今、妻に家事を教わっているんですよ。」

今、地域でシニア男性のお料理教室が開かれていたりします。年齢に関係なく、社会環境は変わってきていています。

 

私はその方のパートナーが子育て期に夫のことをどう思っていたかは分かりません。

でももっと早く伝えてあげて欲しかったなと、それを聞いた時に思いました。

 

シニア世代の方たちの過去、子育て期の私たちは今、家庭のカタチを変えることができる社会に変わってきています。

 

もちろん夫の価値観はそれぞれなので、どんなことをしてもどうにもならないのかも知れません。

でももし毎日にストレスを感じているようなら、自分がしんどい時ほど、家庭環境を変えることのできるチャンスだと思っています。

 

まずは、夫に対して、手伝ってほしい。一緒に子育てがしたい。と言ってみるとか、頼ってみるとか、行動に移してみないことには何も変わりません。

子育て期に家庭のカタチをどう作るか。これが自分にとっても、子どもにとっても、少なからず一生の家庭の価値観を左右します。

 

「ママが家事をするのは当たり前」という考え方は、時代遅れだし、これからの国際社会からも置いていかれることは間違いありません。

 

繰り返しになりますが、自分が毎日ストレスなく、夫のことをやりたくてそうしてあげているのならそれでもいいと思っています。

でも、まだまだ家庭環境に大きな影響を持っているのは、妻、母親です。いまや家族のカタチはそれぞれです。

何より子どものために、家庭環境を変えることができるのは女性自身だと思います。

子どもにとってのお父さんがどんな存在か。これを決めてしまうのはお母さんです。

 

 

そもそも人の価値観というのはみんな違います。これは以前に書きました。対立が悪いことではないということも書いています。

>>> 夫と意見が合わないという家庭の処方箋(1) そもそも価値観はみんな違う

 

子どもが小さいうちに、早ければ早いほどいいですが、子どもがいくつになっても、いつからでも遅くはありません。人生長くなりましたから。

人に変わってもらいたいのなら、まずは自分が変わるしかないです。

 

がんばりすぎなくらい1人でがんばっている女性が多すぎるので、一度切りの人生、妻や母親優先ではなく、自分優先くらいがちょうどいいのかなと。

これがそのままこのコラムページのタイトルになっています。

 

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両立キャリアスクール 田頭あやこ